長欠、臨時免状教員… これが「辺地学校」の実態だ(昭和30年11月8日)
1955年11月8日
2022年1月16日
昭和30年11月8日の岩手日報より。
県教育研究所では、辺地学校についての調査結果を発表した。
【辺地学校数】
- 小学校 ・・・ 776校中278校(35.8%)
- 中学校 ・・・ 386校中114校(29.5%)
- 合計 ・・・ 1062校中392校(33.7%)
【免許状】
- 小学校
- 普通免許状を持つ教員の授業時間 ・・・ 6000時間(26.5%)
- 仮免許状を持つ教員の授業時間 ・・・ 7200時間(31.6%)
- 臨時免許状を持つ教員の授業時間 ・・・ 9500時間(41.9%)
- 中学校
- 普通免許状を持つ教員の授業時間 ・・・ 2700時間(28.7%)
- 仮免許状を持つ教員の授業時間 ・・・ 400時間(4.0%)
- 臨時免許状を持つ教員の授業時間 ・・・ 6400時間(67.3%)
特に、中学校の場合辺地校でなくても臨時免許状所有者による授業が42.7%と、青森県の43%に次ぐ数字であったという。
【長期欠席者】
年間50日以上の欠席者。
- 小学校 ・・・ 在籍者23700名中932名(3.9%)、指定校外では1.6%、全国平均0.7%
- 中学校 ・・・ 在籍者9100名中1200名(13%)、指定校外で4.4%、
【教員住居】
- 教育公舎 ・・・ 32.1%
- 校内居住者 ・・・ 12.6%(271名)